増の血を引く者の書き物

つい始めた、ついに始めた

だって死んでるから

歯の神経を抜きました

 


抜かなければいけない  そうなった時本当に怖かったです  抜く原因は次回記事にします (転んだのですが  なかなかパンチのあるエピソードです)

 


ひたすらTwitterで""歯の神経 抜く"" ""歯の神経  ぬいた"" とか検索して怯えていました

歯医者前夜 「全然痛くないし治ったんじゃ?やっぱ抜かなくていいじゃん」「レントゲン撮った結果大丈夫でしたね」なんて展開を期待していました(レントゲンに神経はうつりません)

そして当日  歯医者に向かいます  先生が来るまで歯の治療イスに座って待っています  ここが不安のピークで ひたすら「靴のままお上がり下さい」の文字を見ていました

 


先生が登場するとさっそく「や~やっぱ抜かなダメですねww」とか言ってきやがったので、ああ....と思いながら


「いたいですか....」とすがるような声で尋ねました

先生はこう返しました

「痛くない痛くない、だってね、もう死んでるから(さわやかな笑顔)」

 


IPPON

 


これには笑いました


そう、死んでました、痛くないみたいです

今考えたら「全然痛くないし治ったんじゃ?やっぱ抜かなくていいじゃん」これは死んでたからですね  もう笑えてきますね


痛いかも、痛くなくても麻酔の注射が痛いかも、など色々考えてTwitter検索していた自分が馬鹿みたいです

完全に杞憂でした、だってね死んでるから

 


そこからはトントン拍子です、シュコォォォと口内を掃除して キュイィィィンと何かして(この時急に不安が押し寄せてきて泣きかけました) 神経を抜くフェーズに入ります


ちなみに麻酔すらしてなかったと思います  だって死んでるから


神経を抜かれる感覚は  釘を抜く、画鋲を抜くのとかなり似ています  んんん....よいしょ!という感じです

 


そういうわけで無事 全てのフェーズを合わせて15分ほどで終わりました  もう右前歯の神経はいません

 


思い返せば  私は歯の神経と一度も話したことがありませんでした  もちろん おはようなどと言って返事が来るわけではないのですが


でも 転んでから痛みが続いたあの期間  初めて歯の神経のことを考えながら食事をしたり そっと舌で触れてみたりしました  痛いなあ  今はちょっとマシだな  ずっと気にかけていました 会話をしている気分でした


でももういません  痛みを発していた私の前歯には  もう神経はいません


いつの間にか痛みが無くなっていて  治ったのかな なんて思って  気にしなくなっていました  でもその時に 死んでいたんです もう戻らないんです


そう考えたらとても悲しい  痛くして私を困らせていたあの神経はもう一生戻ってきません

 


さようなら

 

 

 

2019.11.26.09.45